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by nicoxz

森保ジャパン超攻撃布陣が的中 伊東純也弾でスコットランド撃破

by nicoxz
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はじめに

サッカー日本代表は2026年3月28日(現地時間)、スコットランド・グラスゴーのハムデン・パークで行われた国際親善試合でスコットランド代表を1-0で下しました。北中米ワールドカップ(W杯)イヤーの初戦を白星で飾り、これで公式戦・親善試合を通じて4連勝を達成しています。

注目すべきは、後半終盤に森保一監督が採用した超攻撃的布陣「3-1-4-2」です。練習でも試していなかったという”ぶっつけ本番”の新システムが機能し、わずか7分後に伊東純也(ゲンク)の決勝ゴールが生まれました。本記事では、この試合の戦術的なポイントと、6月に迫るW杯本大会への示唆を解説します。

前半は控え組中心のテスト起用

若手・新戦力に与えられたチャンス

森保監督はこの試合で大胆なメンバー起用に踏み切りました。スターティングメンバーには三笘薫(ブライトン)や伊東純也といった主力をベンチに置き、3-4-2-1のフォーメーションで臨んでいます。ワントップには後藤啓介が入り、2シャドーに佐野航大と鈴木唯人を配置。ウイングバックは右に菅原由勢、左に前田大然(キャプテン)が務めました。

後藤や佐野にとっては代表での初先発となり、W杯メンバー入りを懸けたサバイバルの場でもありました。控え組中心の編成ながら、森保監督が選手層の厚さを確認する意図が明確に表れた布陣です。

鈴木彩艶のビッグセーブが試合を救う

前半7分、日本は自陣深くでボールを失い、いきなりピンチを招きます。右サイドからのクロスに反応したスコットランドMFスコット・マクトミネー(ナポリ)が至近距離からシュートを放ちましたが、GK鈴木彩艶(パルマ)が驚異的な反応で左手一本のスーパーセーブを見せました。

鈴木彩艶は負傷からの復帰戦でしたが、この場面で存在感を発揮。試合後のメディア評価でもMVPに選出されるなど、守護神としての健在ぶりを示しています。前半は両チームともに決定機を欠き、0-0で折り返しました。

後半の主力投入と超攻撃的システム変更

一気に畳みかけた選手交代

後半に入ると森保監督は次々と主力を投入しました。なお、この試合では2026年2月に改正された新ルールにより、通常の5人ではなく最大11人の選手交代が認められていました。森保監督はこの交代枠をフル活用し、堂安律、中村敬斗、伊東純也、上田綺世、三笘薫、鈴木淳之介(コペンハーゲン)、塩貝健人(ウォルフスブルク)らを送り出しています。

後半の日本はギアが一段上がり、67分には伊東がペナルティエリア内でシュートを放ち、70分には三笘もボックス内から狙うなど、攻勢を強めていきました。

「3-1-4-2」への大胆転換

それでもスコアが動かない中、森保監督は後半32分(77分)に勝負に出ます。鎌田大地をアンカー(1ボランチ)に据え、その前に4人の攻撃的MFを並べ、2トップを置く「3-1-4-2」へとシステムを変更しました。

これは事前の練習でも試していなかった超攻撃的布陣で、守備的な相手を崩すための”奥の手”でした。鎌田を中盤の底に1枚残すだけという大胆な配置は、W杯本大会でリードを許した場面や、引いた相手を崩す場面を想定した戦術的な実験でもあったとされています。

伊東純也の決勝弾

システム変更からわずか7分後の84分、ついにゴールが生まれます。左サイドで三笘がボールを受けて縦にパスを送ると、駆け上がった鈴木淳之介が鋭い折り返し。中央で塩貝健人がワンタッチで落とし、最後は伊東純也が冷静に流し込みました。

複数の選手が連動した見事な崩しであり、新システムの効果が如実に表れたゴールです。伊東は試合後、「後半はよりスペースが空いて、うまく攻撃できていた」と手応えを語る一方、「1つ前にもチャンスがあったので、そこを決めきれていれば」と反省も口にしています。

W杯本大会への示唆と今後の展望

新オプションとしての価値

森保監督は試合後、「形を変えて点を取れたことは自信になる」とコメントしています。普段の3-4-2-1を基本としながら、試合展開に応じて3-1-4-2に切り替えるオプションが加わったことは、W杯本大会に向けて大きな収穫です。

グループFで対戦するオランダやチュニジアといった強豪相手に、試合中の柔軟なシステム変更が可能であることを示せた意味は小さくありません。特にリードされた場面での巻き返しや、守備を固めてくる相手への切り札として、この超攻撃的布陣は有効な武器となりそうです。

イングランド戦という最高の試金石

日本代表は現地時間3月31日(日本時間4月1日未明)に、ロンドンのウェンブリー・スタジアムでイングランド代表と対戦します。チケットは9万人収容のスタジアムが完売となっており、注目度の高さがうかがえます。

イングランドは欧州予選を8戦全勝・無失点で突破した強豪です。ハリー・ケイン(バイエルン)、ジュード・ベリンガム(レアル・マドリー)、ブカヨ・サカ(アーセナル)らワールドクラスの選手が揃い、W杯優勝候補の一角に挙げられています。スコットランド戦で得た手応えを、さらにレベルの高い相手にぶつけることで、本大会に向けた準備の精度が高まるでしょう。

W杯グループFの見通し

日本代表はW杯本大会のグループFに入り、オランダ、チュニジア、欧州プレーオフB勝者と対戦します。初戦のオランダ戦は6月15日に予定されており、グループステージ突破に向けた重要な一戦です。

チュニジアはアフリカ予選を無敗・無失点で突破しており、侮れない相手です。日本がグループステージを勝ち抜くためには、今回の遠征で試した戦術のバリエーションが鍵を握ることになりそうです。

まとめ

スコットランド戦で見せた森保ジャパンの超攻撃的布陣「3-1-4-2」は、W杯本大会に向けた新たな武器となる可能性を示しました。練習で試していない布陣を実戦で採用し、わずか7分で結果を出した選手たちの対応力は高く評価できます。

鈴木彩艶の復帰戦でのビッグセーブ、後藤啓介や佐野航大ら若手のテスト起用、そして伊東純也の決勝弾と、多くの収穫があった一戦です。次のイングランド戦、そして6月のW杯本大会に向けて、森保ジャパンの進化から目が離せません。

参考資料:

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