青学大が箱根駅伝で史上初2度目の3連覇、大会新で圧勝

by nicoxz

はじめに

2026年1月2日・3日に行われた第102回東京箱根間往復大学駅伝で、青山学院大学が史上初となる「2度目の総合3連覇」を達成しました。タイムは10時間37分34秒の大会新記録。往路、復路、総合の全てで大会記録を塗り替える圧勝劇でした。

原晋監督(58歳)は監督として歴代単独最多の9度目の優勝。「輝け大作戦」と名付けられた今大会の戦略が見事に的中し、青学大の黄金時代を印象づける結果となりました。

本記事では、青学大の3連覇の軌跡、エース黒田朝日の大逆転劇、そして今大会の見どころを振り返ります。

大会新記録での圧勝

往路・復路・総合すべてで大会新

青学大は往路(5時間18分8秒)、復路(5時間19分26秒)、総合(10時間37分34秒)の全てで大会新記録を樹立しました。総合優勝9度目は、駒澤大学を抜いて歴代単独最多となります。

2位の国学院大との差は2分33秒。往路でつけたリードを守りながら、復路でもさらに差を広げる盤石のレース運びでした。

記録ラッシュの大会

第102回大会は「記録ラッシュ」の大会となりました。2日間で5区間(1区、2区、5区、8区、10区)の区間記録が塗り替えられ、各大学の層の厚さと、コンディションの良さが際立ちました。

青学大だけでなく、他大学の選手たちも好記録を連発。箱根駅伝全体のレベルアップを示す大会となりました。

1区16位からの大逆転

出遅れからの復活

青学大の優勝への道のりは、決して平坦ではありませんでした。1区では16位と大きく出遅れ、序盤から苦しい展開を強いられました。

しかし、2区以降で徐々に順位を上げ、3区、4区とリレーを重ねるごとにトップ集団に接近。4区を終えた時点で5位まで浮上し、勝負の5区を迎えました。

エース黒田朝日の激走

5区「山上り」には、当日のエントリー変更でエース黒田朝日(4年)が投入されました。3分24秒差の5位でたすきを受けた黒田は、急峻な箱根の山道を驚異的なペースで駆け上がりました。

結果は1時間7分16秒の区間新記録。昨年の若林宏樹が出した1時間9分11秒を1分55秒も更新する圧倒的な走りで、トップに立って往路優勝のゴールテープを切りました。

ゴール後、黒田は「チームのために走れてよかった」と涙を見せました。

復路も盤石のリレー

6区ルーキーの好走

復路のスタートとなる6区では、ルーキー石川浩輝が57分16秒の好タイムをマーク。1年生としては歴代最高タイムの快走で、往路で築いたリードを守りました。

「山下り」の6区は経験がものを言う区間ですが、石川は臆することなく攻めの走りを見せ、チームに勢いをもたらしました。

8区・塩出翔太が3年連続区間賞

8区の塩出翔太(4年)は1時間3分46秒の区間新記録をマーク。同区間で3年連続の区間賞という偉業を達成しました。

青学大の強さを支えてきた塩出にとって、最後の箱根駅伝で有終の美を飾る形となりました。

9区・佐藤有一も区間賞

9区の佐藤有一(4年)も区間賞を獲得。復路だけで3人の区間賞ランナーを輩出し、総合力の高さを見せつけました。

青学大は「ワンマンチーム」からの脱皮を果たし、選手層の厚さで大会新記録を達成したと評価されています。

原晋監督の采配

「輝け大作戦」の成功

原晋監督は今大会の作戦を「輝け大作戦」と命名。選手一人ひとりが自分の持ち味を発揮し、輝くことを目指すというコンセプトでした。

結果、10人中複数の選手が区間賞や区間新記録を達成。監督の采配と選手の奮闘が噛み合った大会となりました。

9度目の優勝

原監督にとって、今回が9度目の優勝。これは監督として歴代単独最多記録です。2004年に青学大の監督に就任してから約20年、弱小チームを常勝軍団に育て上げた手腕は高く評価されています。

「まだまだ青学は強くなれる」と語る原監督。来年以降も連覇を狙う姿勢を示しています。

他大学の戦い

国学院大が過去最高の2位

2位に入った国学院大学は、過去最高順位を更新しました。青学大に2分33秒差まで迫り、来年以降の優勝争いに期待を持たせる結果となりました。

3位には順天堂大学、4位には往路2位と健闘した早稲田大学、5位に中央大学、6位に駒澤大学が入りました。

駒澤大学は6位

前年度の出雲駅伝、全日本大学駅伝を制した駒澤大学は6位にとどまりました。優勝候補の一角でしたが、青学大の壁は高く、3連覇を阻むことはできませんでした。

青学大「黄金時代」は続くか

連覇の難しさ

箱根駅伝で3年連続優勝を達成したのは、青学大が2度目。過去には日体大、大東大、順大、駒大が3連覇を達成していますが、「2度目の3連覇」は史上初の快挙です。

連覇を続けることの難しさは、毎年主力が卒業し、チームを再構築しなければならない点にあります。青学大はその課題を乗り越え、毎年優勝争いに加わる体制を築いています。

来年以降の展望

エース黒田朝日や塩出翔太など主力の4年生が卒業しますが、石川浩輝ら有望な下級生も台頭しています。原監督のもと、継続的に有力選手を育成・獲得する体制が整っていることが、青学大の強さの源泉です。

「青学大を倒すチームは現れるのか」—来年の第103回大会に向け、他大学の挑戦が注目されます。

まとめ

第102回箱根駅伝で、青山学院大学が史上初となる2度目の総合3連覇を達成しました。10時間37分34秒の大会新記録で、往路・復路・総合の全てで大会記録を更新する圧勝劇でした。

1区16位からの大逆転を演出したのは、エース黒田朝日の5区区間新記録。復路でも塩出翔太、佐藤有一らが区間賞を獲得し、ワンマンチームではない総合力の高さを見せつけました。

原晋監督は監督として歴代単独最多の9度目の優勝。青学大の「黄金時代」はまだ続きそうです。

参考資料:

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