ジャパネットHD、売上高過去最高へ 2950億円見込みで地域発成長モデルを加速
ジャパネットHD、売上高が過去最高に
通販大手のジャパネットホールディングス(HD、長崎県佐世保市)は、2025年12月期の売上高が約2950億円と、前年の2725億円を上回り過去最高を更新する見込みです。主力の通販事業の堅調に加え、クルーズ船や放送、地域創生といった新規事業が成長をけん引しています。
通販事業:家庭需要を確実に捉える
主力の通販部門では、エアコンなどの家電製品が好調。生活様式の変化によって家庭向け商品の需要が高まり、ジャパネットブランドが消費者の信頼を維持しています。テレビ通販とECの連動戦略も奏功し、安定的な収益を確保しました。
クルーズ船・放送事業が新たな柱に
クルーズ船事業は、旅行需要の回復を背景に販売が伸長。ジャパネット独自のツアー企画や顧客サポート体制が好評で、高単価商品の収益貢献度が高まっています。
さらに、2025年1月に開局したBS放送局「BS10」では、番組制作や通販連動コンテンツを強化し、放送事業としての存在感を拡大しています。放送×通販のシナジーがグループ全体のブランド価値を押し上げました。
長崎スタジアムシティと地域創生事業
2024年10月にオープンした「長崎スタジアムシティ」(長崎市幸町)は、スタジアム、商業施設、ホテルなどを併設した地域創生拠点として注目を集めています。ここを拠点に、V・ファーレン長崎(J1昇格)を中心としたスポーツ・観光・地域振興の連携モデルが進行中です。
髙田旭人社長は「通販以外の事業が収益の柱になりつつある」と語り、クルーズ・ウォーターサーバー・放送・スポーツなど複数事業の収益化に光が見えたと強調しました。
地方発企業の可能性
ジャパネットの快進撃は、地方企業が全国規模で成功を収める新しいモデルを示しています。地元長崎を拠点に、放送、スタジアム運営、観光事業などを組み合わせた多角経営は、地域の雇用や観光活性化にも寄与。単なる通販企業を超えた“地方発総合メディア企業”へと進化しています。
まとめ:創業40周年に向けて
- 2025年12月期売上高は**約2950億円(過去最高)**を見込む
- クルーズ・放送・スタジアム事業が新たな収益源に
- 地域創生と企業成長を両立する地方発モデルとして注目
2026年には創業40周年を迎えるジャパネット。地方に根ざしながら全国に発信する同社の挑戦は、今後の日本企業にとって“地域から強くなる”ヒントになりそうです。
最新ニュース
南鳥島でレアアース試掘開始・中国依存脱却への挑戦
探査船「ちきゅう」が南鳥島沖でレアアース泥の試掘を開始。水深6000メートルからの世界初の採掘試験と、日本の経済安全保障における意義を解説します。
1年4カ月で国政選挙3回、頻繁な選挙が招く政策停滞
高市首相が通常国会冒頭での衆院解散を検討。国政選挙が短期間に3回目となり、社会保障改革など長期的視点の政策が後回しになる懸念が高まっています。
第174回芥川賞・直木賞が決定、3氏が受賞の栄誉
第174回芥川賞に鳥山まこと氏「時の家」と畠山丑雄氏「叫び」、直木賞に嶋津輝氏「カフェーの帰り道」が決定。前回の両賞該当なしから一転、充実の受賞作が揃いました。受賞作の魅力と作家の経歴を詳しく解説します。
日本人創業のアルパカがユニコーンに、米国初の快挙
証券取引APIを提供するフィンテック企業アルパカが企業価値10億ドルを突破。日本人だけで創業した新興企業として米国初のユニコーン達成の背景を解説します。
三六協定の締結率5割どまり、残業規制緩和の是非を問う
三六協定を締結している事業所は5割にとどまり、残業規制緩和の議論が活発化しています。働き方改革の効果と今後の労働政策の方向性について、最新データをもとに解説します。