スマホもPCも直撃 世界的メモリ不足で値上がり必至
📉 世界的な“メモリ不足”が深刻化
2025〜2026年にかけて、スマホやPCなどで使われるDRAM(作業用メモリ)やNANDフラッシュ(保存用メモリ)が世界的に不足しています。これは単なる一時的な供給不足ではなく、構造的な需給変化による深刻な状況です。
📊 なぜ不足しているのか?
🔹 ① AI需要による供給シフト
世界的に生成AIや大規模データセンターの需要が急増しており、AI向けの高帯域メモリ(HBM)や高性能DDR5メモリの生産が優先されています。その結果、スマホや一般PC向けのメモリ製品の供給量が削られてしまっています。
🔹 ② メモリメーカーの戦略変更
大手メモリメーカー(Samsung、SK hynix、Micron など)は利益率の高いAI向けメモリの生産に注力しており、消費者向けメモリの生産能力を後回しにしている状況です。
📈 スマホ・PC価格への影響
◆ スマホ本体も値上がりの可能性
- スマホの販売価格は2026年に平均で約6.9%上昇する可能性が指摘されています。これは部品コスト上昇が最終製品価格に転嫁されるためです。
- 特にミドル〜ローエンド機種では、搭載メモリ容量の削減や仕様引き下げが見られる可能性があります。
◆ PCも同様の影響
- ノートPCやデスクトップPCに搭載されるDRAM・SSD価格も上昇しており、PC本体の値上げが避けられない状況です。
- 特に自作PC市場では、メモリ価格が2024年比で20〜30%上昇する見通しです。
◆ 出荷台数への悪影響
価格上昇により、2026年のスマホ出荷台数は前年比マイナス成長に転じる可能性があります。特に新興国市場では需要鈍化が懸念されています。
🔁 スペックダウンも現実味
TrendForceなどの市場調査では、価格転嫁だけでなくスペックダウン(DRAM容量の削減など)でコストを抑える動きが広がると予測されています。特にローエンドモデルで顕著です。
📌 いつまで続くのか?
現状ではメモリ不足は2026年を通じて継続する見込みです。MicronやSK hynixも、供給逼迫が2026年末以降まで続く可能性を示唆しています。
AIサーバー向け需要が収まらない限り、一般消費者向けの供給回復は難しい状況です。
✍️ まとめ:スマホもPCも“メモリ不足で値上げ・仕様変更”へ
- 🔹 世界的なメモリ不足はAI需要が主因
- 🔹 スマホ・PCの価格上昇が避けられない
- 🔹 スペックダウンも増加傾向
- 🔹 2026年を通じて供給逼迫が続く見込み
AI時代の波に押され、消費者デバイスは“メモリ氷河期”を迎えようとしています。
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