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by nicoxz

堀島行真がデュアルモーグルで銀メダル獲得

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はじめに

2026年2月15日、ミラノ・コルティナ冬季オリンピック第10日目に行われたフリースタイルスキー男子デュアルモーグルで、堀島行真選手(トヨタ自動車)が銀メダルを獲得しました。今大会で初採用された新種目での快挙です。

堀島選手は今大会のモーグル個人種目ですでに銅メダルを獲得しており、デュアルモーグルと合わせて2個のメダルを手にしました。通算3個のオリンピックメダルは、フリースタイルスキーの日本選手として単独最多記録です。さらに、日本男子モーグル界にとって初めての銀メダルという歴史的な成果となりました。

本記事では、デュアルモーグルという新種目の仕組み、堀島選手の決勝までの戦い、そして今後の展望について解説します。

デュアルモーグルとは何か

五輪初採用の新種目

デュアルモーグルは、ミラノ・コルティナ2026大会で初めてオリンピック種目に採用されました。従来のモーグルが選手1人ずつタイムトライアル形式で滑走するのに対し、デュアルモーグルは2人の選手が隣接するコースを同時に滑走し、直接対決で勝敗を決めるトーナメント方式です。

ワールドカップや世界選手権ではすでに実施されていた種目ですが、オリンピックでは今大会が初めてとなります。観客にとっては2人の選手を比較しながら観戦できるため、モーグル競技の魅力をよりわかりやすく伝えられる種目として注目されていました。

競技ルールとフォーマット

デュアルモーグルには30人の選手が出場し、トーナメント形式で争います。シード順は個人モーグルの結果をもとに決定され、上位2シードは1回戦で不戦勝となります。また、上位2シードは反対側のブロックに配置されるため、決勝まで対戦しない仕組みです。

審判は7名で構成され、ターン担当が4名、エア担当が2名、スピード担当が1名です。採点比率はターンが60%、エアとスピードがそれぞれ20%を占めます。各審判には5ポイントが与えられ、2人の選手の比較に基づいてポイントを配分する方式です。

堀島行真の決勝までの道のり

モーグル個人での銅メダル

大会12日目に行われたモーグル個人種目では、堀島選手は銅メダルを獲得しました。金メダルのウォルター・ウッズ選手(オーストラリア)、銀メダルのミカエル・キングズベリー選手(カナダ)とはわずか0.27点差での3位という接戦でした。北京2022大会に続く2大会連続の銅メダルとなりましたが、金メダルには一歩届きませんでした。

デュアルモーグルでの快進撃

デュアルモーグルでは、堀島選手は個人モーグルの結果から上位シードとしてトーナメントに臨みました。持ち前の安定したターン技術と高難度のエアを武器に、順当に勝ち上がっていきます。

同じく日本代表の島川拓也選手(日本仮設)も奮闘を見せました。島川選手は1回戦でエリオット・バイヨンクール選手(カナダ)に20対15で勝利。続く2回戦では今季世界ランキング1位のジュリアン・ビエル選手(カナダ)と対戦し、ビエル選手がまさかの転倒で途中棄権となる金星を挙げました。準々決勝でもバルター・バルベリ選手(スウェーデン)に19対16で勝利しましたが、準決勝でキングズベリー選手に2対33の大差で敗れ、3位決定戦でもマット・グレアム選手(オーストラリア)に敗れて4位でした。

決勝の激闘

堀島選手は決勝でモーグルの「キング」こと、ミカエル・キングズベリー選手と対峙しました。キングズベリー選手は安定感のある正確なターンを見せた一方、スピードに乗った堀島選手はバランスを崩し、2つ目のエアを跳ぶことができませんでした。スコアは5対30で、堀島選手は惜しくも金メダルには届きませんでした。

フィニッシュ後、堀島選手は頭を下げる「謝罪のポーズ」を見せましたが、五輪新種目での銀メダルは日本モーグル界にとって大きな前進です。

堀島行真という選手

世界のトップモーグラーへの軌跡

堀島行真選手は1997年12月11日生まれ、岐阜県揖斐郡池田町出身です。生後1年でスキーを始め、小学4年からモーグルに本格的に取り組みました。高校3年次の2015-2016シーズンにワールドカップで初の表彰台に立ち、FIS公認のルーキー・オブ・ザ・イヤーに選出されています。

2017年の世界選手権では当時19歳にしてモーグルとデュアルモーグルの2冠を達成し、世界の注目を集めました。2025年3月の世界選手権では最大のライバルであるキングズベリー選手を破り、8年ぶりにモーグル世界王座を奪還しています。

オリンピック3大会の歩み

平昌2018大会では11位と悔しい結果に終わりましたが、北京2022大会で銅メダルを獲得し、初のオリンピックメダリストとなりました。そして今回のミラノ・コルティナ2026大会では、モーグル銅メダルとデュアルモーグル銀メダルの2個を獲得。通算3個のオリンピックメダルは、フリースタイルスキーの日本選手としての単独最多記録を更新しました。

注意点・展望

デュアルモーグルは五輪初採用ということもあり、今後の発展が期待される種目です。2人が同時に滑走する緊張感とわかりやすい対決構図は、テレビ視聴者にとっても魅力的なコンテンツとなっています。

堀島選手にとって、世界選手権ではデュアルモーグルでの優勝経験がありますが、オリンピックの大舞台では金メダルに届きませんでした。キングズベリー選手との決勝での敗戦は悔しい結果ですが、28歳という年齢を考えると、次の2030年冬季五輪での金メダル獲得も十分に視野に入ります。

また、島川拓也選手の4位入賞も注目に値します。世界ランキング上位の選手を次々と破る快進撃を見せ、日本のモーグル勢の層の厚さを世界に示しました。デュアルモーグルは対戦相手との相性や一瞬の判断が勝敗を分ける競技であり、日本勢が今後も上位に食い込む可能性は高いです。

まとめ

ミラノ・コルティナ2026冬季オリンピックで初採用されたデュアルモーグルにおいて、堀島行真選手が銀メダルを獲得しました。モーグル個人の銅メダルと合わせて今大会2個目のメダルであり、日本男子モーグル初の銀メダルという歴史的快挙です。

決勝ではキングズベリー選手に敗れたものの、新種目での表彰台は日本モーグル界の実力を示すものとなりました。島川拓也選手の4位入賞も含め、日本のフリースタイルスキーの明るい未来を感じさせる大会となっています。今後のワールドカップや2030年冬季五輪に向けた堀島選手のさらなる飛躍に期待が高まります。

参考資料:

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