Research
Research

by nicoxz

高市首相と李在明大統領がBTSでドラムセッション

by nicoxz
URLをコピーしました

はじめに

2026年1月13日、奈良市内で行われた日韓首脳会談の後、高市早苗首相と韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領がドラムセッションを披露するサプライズがありました。演奏されたのは韓国の人気男性グループBTS(防弾少年団)の「Dynamite」など2曲。両首脳のドラムスティックを交換する場面もあり、友好ムードを演出しました。

本記事では、この異例の首脳外交と日韓関係の現状について解説します。

ドラムセッションの詳細

サプライズ演出の経緯

高市首相は昨年のAPEC(アジア太平洋経済協力)で李大統領と会談した際、李氏が「ドラムを叩くのが夢だ」と語っていたことを覚えていました。今回の首脳会談にあたり、サプライズでドラムセットを準備したのです。

両首脳は青いコスチュームに身を包み、BTSの世界的ヒット曲「Dynamite(ダイナマイト)」と、音楽アニメ「KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ」の劇中歌「Golden」の2曲を演奏しました。

李大統領の反応

韓国大統領府によると、李大統領は「一生のロマンをかなえた。子どものころからドラムをたたくのが願いだった」と感想を述べました。両首脳はドラムスティックにそれぞれの名前をサインして交換し、友好の証としました。

高市首相もドラムが趣味として知られており、華麗なスティックさばきを披露。李大統領もアレンジを加えながら演奏を楽しみ、会場は和やかなムードに包まれました。

首脳会談の内容

戦略的連携の確認

首脳会談では、日韓両国が地域の安定に連携して役割を果たしていくべきとの認識を共有しました。日韓、日米韓の安全保障協力を含む戦略的な連携の重要性について議論が行われました。

また、経済・経済安全保障の分野でも、戦略的で互いに利益をもたらす協力を進めていくために議論を深めていくことで一致しました。

奈良でのおもてなし

今回の会談は高市首相の地元である奈良県で行われました。韓国大統領が奈良市を訪問したのは初めてとされ、外国首脳を招いての首脳会談も奈良県では初めてのことでした。

夕食会では柿を使ったスイーツや奈良のブランド牛「大和牛」など地元食材を使った料理でもてなし、両首脳は日本酒で乾杯した後、マッコリや焼酎も楽しみました。高市首相は14日、李大統領を法隆寺に案内する予定です。

日韓関係の背景

トランプ政権下での連携強化

日韓両国が関係強化を急ぐ背景には、トランプ米大統領の「ドンロー主義」(米国第一主義に基づく西半球重視)への懸念があります。米国がアジアへの関与を弱める可能性に備え、日韓が連携を深めておく必要性が高まっています。

高市首相は会談冒頭で「日韓関係の戦略的重要性」への共通認識を強調。李大統領も「めまぐるしく変化する国際情勢の中で」両国の協力が重要だとの認識を示しました。

文化を通じた関係構築

今回のドラムセッションは、政治的な議題だけでなく文化を通じた関係構築を印象づけるものでした。BTSという韓国を代表するアーティストの楽曲を演奏したことは、韓国文化への敬意を示すとともに、両国民への親しみやすいメッセージとなりました。

SNS上では両首脳のドラムセッション写真が大きな話題となり、「どういう外交なんだ」と驚きの声が上がる一方、和やかな雰囲気を好意的に受け止める反応も多く見られました。

今後の日韓関係

課題と展望

日韓関係には、歴史認識問題や元徴用工問題など依然として課題が残されています。ただし、今回の首脳会談では、これらの問題よりも安全保障や経済協力といった未来志向のテーマに焦点が当てられました。

高市首相と李大統領という新たな組み合わせでの首脳外交が、どのような形で日韓関係を発展させていくか、今後の動向が注目されます。

国民レベルの交流

首脳同士の友好的なパフォーマンスは、国民レベルでの相互理解促進にも一定の効果が期待されます。K-POPは日本でも人気が高く、BTSの楽曲でのセッションは両国の若い世代にも訴求するメッセージとなりました。

まとめ

高市首相と李在明大統領によるBTS楽曲でのドラムセッションは、首脳外交の新しい形を示すものでした。政治的な議題を超えて、文化を通じた友好関係をアピールする演出は、両国関係の深化を印象づけました。

トランプ政権下での国際情勢の変化を踏まえ、日韓両国が戦略的連携を強化していく姿勢が確認された今回の首脳会談。ドラムセッションというサプライズは、その象徴的な場面として記憶されることになるでしょう。

参考資料:

関連記事

高市首相が狙う改憲発議前倒しと国会・世論の二重ハードル構図分析

高市早苗首相が2027年9月の総裁任期をにらみ、来年春までの改憲発議に踏み込んだ。憲法96条が求める各院3分の2、発議後60〜180日での国民投票、自民の4項目案、維新の後押し、9条改正を巡る世論の温度差に加え、審査会の起草段階で何が争点になるのかまで整理し、日程の実現可能性と政権運営への波及を読み解く。

最新ニュース

ブラジルがBYD「奴隷労働」認定を撤回した背景と波紋

ブラジル政府が中国EV大手BYDを「奴隷労働」企業に認定後わずか2日で撤回し、認定を主導した労働監督局長を解任した。カマサリ工場建設現場で163人の中国人労働者がパスポート没収・賃金搾取の被害に遭った事件の経緯と、中国との外交関係を優先する政治判断が労働者保護を揺るがす構造的問題を読み解く。

ANA人事騒動は何だったのか 1997年対立と統治改革の起点

1997年のANA人事騒動は、若狭得治名誉会長、杉浦喬也会長、普勝清治社長の対立が表面化し、社長候補の差し替えまで起きた統治危機でした。背景には規制緩和下での旧運輸官僚主導と生え抜き経営のねじれがありました。1999年の無配、取締役31人から19人への削減、スターアライアンス参加へつながる改革の意味を読み解きます。

ANAとJALの上級座席競争を需要回復と機材更新戦略から読む

ANAは2026年8月受領の787-9に個室型ビジネスクラス「THE Room FX」を載せ、JALは2027年度から737-8で国内線ファーストクラスを全国展開します。訪日客4268万人、訪日消費9兆4559億円、国内旅行消費26兆7746億円の時代に、航空会社が座席を上質化する収益戦略を読み解きます。