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by nicoxz

ETF(上場投資信託)とは?基本から仮想通貨ETFまで徹底解説

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はじめに

ETF(上場投資信託)は、投資初心者から機関投資家まで幅広く利用される金融商品です。近年、海外ではビットコインやイーサリアムなどの暗号資産を投資対象とするETFが急速に普及しており、日本でも2028年の解禁が見込まれています。

本記事では、ETFの基本的な仕組みやメリット・デメリットを初心者向けに解説するとともに、海外で広がる仮想通貨ETFの最新動向についてお伝えします。

ETFの基本的な仕組み

ETFとは何か

ETFは「Exchange Traded Fund」の略で、日本語では「上場投資信託」と呼ばれます。文字通り、証券取引所(Exchange)で取引される(Traded)投資信託(Fund)のことです。

一般的な投資信託は証券会社や銀行、郵便局などで購入できますが、ETFは証券取引所に上場しているため、証券会社を通じて株式と同様に売買します。2026年1月現在、東京証券取引所には300銘柄以上のETFが上場しています。

指数連動型が主流

ETFの多くは、日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)、S&P500といった株価指数に連動するよう設計されています。1本のETFを購入するだけで、その指数を構成する多くの銘柄に分散投資したのと同じ効果が得られます。

株式指数だけでなく、債券、REIT(不動産投資信託)、金などの商品(コモディティ)に連動するETFも存在します。そして近年、海外ではビットコインなどの暗号資産に投資するETFが広がっています。

ETFと一般的な投資信託の違い

取引方法の違い

ETFと一般的な投資信託の最大の違いは、取引できるタイミングです。

一般的な投資信託は、1日1回算出される「基準価額」でのみ売買できます。購入申し込みをしても、実際の約定価格は翌営業日にならないとわかりません。

一方、ETFは証券取引所の取引時間内であれば、株式と同様にリアルタイムで売買が可能です。市場の動きを見ながら、自分が希望する価格で売買できるのが特徴です。

購入できる場所の違い

一般的な投資信託は、証券会社、銀行、郵便局など多くの金融機関で購入できます。対してETFは、証券会社でのみ取り扱われています。これはETFが証券取引所で売買される商品であるためです。

価格の仕組みの違い

ETFには「市場価格」と「基準価額」という2つの価格が存在します。市場価格は取引所での需要と供給によってリアルタイムで変動し、基準価額は保有資産の評価額に基づいて1日1回算出されます。

通常、この2つの価格は近い値になりますが、市場が急変した際には乖離が生じることがあります。

ETFのメリット

低コストで分散投資ができる

ETFの最大のメリットは、低コストで分散投資ができることです。例えば日経平均株価に連動するETFを1本購入すれば、225銘柄に分散投資したのと同じ効果が得られます。

信託報酬(運用管理費用)も、一般的な投資信託より低い傾向にあります。これはETFが販売会社を介さず証券取引所で直接売買されるため、販売会社分のコストがかからないためです。

つみたて投資枠の対象商品で比較すると、TOPIXに連動する投資信託の信託報酬は最低でも0.143%(税込)ですが、ETFは0.066%(税込)と、約半分のコストで運用できます。

少額から投資可能

ETFは約70%の銘柄で最低投資金額が2万円以下となっており、少額から投資を始められます。複数のETFを組み合わせてポートフォリオを構築することも容易です。

リアルタイムで取引できる

相場の急変時でも、ETFならリアルタイムで売買対応が可能です。指値注文や成行注文、逆指値注文など、株式と同じ注文方法が使えます。

資産の安全性

ETFの資産は運用会社とは別の信託銀行で安全に保管されています。万が一、運用会社や販売会社が破綻しても、投資家の資産は守られる仕組みになっています。

ETFのデメリット・注意点

分配金の自動再投資ができない

一般的な投資信託では、分配金を自動的に再投資する仕組みを選べますが、ETFにはこの仕組みがありません。分配金は現金として証券口座に振り込まれるため、再投資するには自分で買い付け操作を行う必要があります。

長期の資産形成で重要となる「複利効果」を得るには、手間がかかる点がデメリットです。

市場価格と基準価額の乖離リスク

ETFの市場価格は需要と供給で決まるため、基準価額と乖離することがあります。特に流動性の低いETFや市場が混乱している局面では、想定外の価格で取引してしまうリスクがあります。

売買手数料がかかる場合がある

近年、購入時手数料が無料の「ノーロード」投資信託が増えていますが、ETFは証券会社によって売買手数料がかかる場合があります。頻繁に売買する場合は、手数料負担が大きくなる可能性があります。

海外で広がる仮想通貨ETF

米国での急成長

2024年1月、米証券取引委員会(SEC)はビットコインの現物ETF11本を承認しました。ブラックロック、フィデリティなど大手資産運用会社が運用するETFが上場し、ETF史上最も成功したローンチの一つと評価されています。

2024年5月にはイーサリアムの現物ETFも承認され、2025年9月にはソラナ、XRP、ドージコインなど複数のアルトコインETFも相次いで承認されました。

資金流入の規模

2025年10月時点で、ビットコイン現物ETFへの累計純流入額は590億ドル(約8兆7000億円)、イーサリアム現物ETFは142億ドル(約2兆1000億円)に達しています。

特にブラックロックのiShares Bitcoin Trust(IBIT)は驚異的な資金を集め、純資産総額は1000億ドルの大台を突破しました。アブダビ政府系ファンドなど機関投資家の参入も進んでいます。

日本での展望

日本では現在、暗号資産関連のETFは承認されていません。しかし金融庁が制度整備を進めており、2028年にも解禁される見通しです。野村ホールディングスやSBIホールディングスなど大手金融機関が商品開発に乗り出しており、日本でも仮想通貨ETFが身近になる日が近づいています。

ETFと投資信託、どちらを選ぶべきか

ETFが向いている人

ETFは以下のような人に向いています。

  • 市場を見ながら自分のタイミングで売買したい
  • 少しでもコストを抑えて長期運用したい
  • 株式投資の経験があり、注文方法に慣れている
  • 分配金を受け取りながら運用したい

投資信託が向いている人

投資信託は以下のような人に向いています。

  • 毎月一定額を自動で積立投資したい
  • 分配金を自動再投資して複利効果を得たい
  • 投資初心者で、銀行など身近な場所で相談しながら始めたい
  • NISAのつみたて投資枠を活用したい

まとめ

ETFは、低コストで分散投資ができ、リアルタイムで取引可能な便利な金融商品です。株式と同様に証券取引所で売買できるため、投資経験者には馴染みやすい特徴があります。

海外ではビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨ETFが急成長しており、日本でも2028年の解禁に向けた準備が進んでいます。ETFという「投資しやすい」形態を通じて、仮想通貨投資の裾野が広がることが期待されています。

投資信託との違いを理解し、自分の投資スタイルや目的に合った商品を選ぶことが大切です。コストや取引方法、分配金の扱いなどを比較した上で、最適な投資手段を検討してみてください。

参考資料:

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