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by nicoxz

Meta最高益更新、AI投資を最大9割増の20兆円規模へ

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はじめに

米Metaは2026年1月28日に発表した2025年10〜12月期決算で、純利益が約228億ドル(約3兆5,000億円)と四半期ベースの最高益を更新しました。通期売上高も約2,010億ドルに達し、前年比22%の成長を記録しています。

同時に注目を集めたのが、2026年の設備投資計画です。Metaは2026年の設備投資額を1,150億〜1,350億ドル(約17兆〜20兆円)とする方針を表明しました。2025年の実績約722億ドルから最大で約9割増という巨額投資です。

本業のSNS広告が堅調な一方、AI事業の収益化は依然として見通せない状況が続いています。本記事では、Metaの業績と巨額AI投資の全体像を解説します。

2025年10〜12月期決算の詳細

市場予想を上回る好決算

Metaの2025年10〜12月期の売上高は598.9億ドルで、アナリスト予想の584.1億ドルを上回りました。1株当たり利益(EPS)も8.88ドルと、予想の8.19ドルを大きく超えています。

好業績の主因はSNS広告事業の堅調さです。Facebook、Instagram、WhatsAppといったプラットフォームの広告収入が引き続き拡大しており、AIを活用した広告配信の精度向上が収益を押し上げています。

株価は決算後に11%上昇

決算発表後、Metaの株価は時間外取引で約11%上昇しました。巨額のAI投資計画に対する懸念はあったものの、本業の強さと2026年第1四半期の売上高ガイダンス(535億〜565億ドル、予想513億ドルを大幅に上回る)が投資家の不安を和らげました。

2026年のAI投資計画

設備投資1,150億〜1,350億ドルの内訳

Metaが計画する2026年の設備投資額は1,150億〜1,350億ドルで、アナリスト予想の1,107億ドルをも上回る水準です。この投資はAIインフラの構築に重点が置かれ、「Meta Superintelligence Labs」の取り組みを中心に、データセンターの建設やAI用半導体の調達に充てられます。

2026年の総経費は1,620億〜1,690億ドルを見込んでおり、Metaは「インフラ投資の大幅な拡大にもかかわらず、2026年の営業利益は2025年を上回る」との見通しを示しています。

ザッカーバーグCEOの発言

決算説明会でマーク・ザッカーバーグCEOは、2026年にAI分野で「大きな加速」が起きると予測しました。2025年にはGoogle、OpenAI、Anthropicなどに後れを取ったことを認めた上で、「今後数カ月以内に最新のAIモデルをリリースする」と述べ、巻き返しの意欲を示しました。

ビッグテック全体のAI投資競争

4社で47兆円超の設備投資

Metaだけでなく、Microsoft、Alphabet(Google)、Amazonを含む4大ハイパースケーラーの2026年の設備投資総額は4,700億ドル(約70兆円)を超えると見込まれています。2025年の約3,500億ドル(約52兆円)から大幅な増加です。

各社がAIインフラに巨額を投じる背景には、生成AIの急速な普及と、それに伴うデータセンター需要の爆発的な増加があります。AI用半導体の確保やデータセンターの電力確保が、各社共通の課題となっています。

収益化への道筋は不透明

一方で、巨額のAI投資が実際にどれだけの収益を生み出すかは不透明なままです。現時点でAIによる直接的な収益貢献が明確なのは広告事業の効率化程度であり、Meta AIアシスタントや生成AIサービスの収益化は今後の課題です。

投資家の間では「AIバブル」への懸念も根強く、投資額に見合うリターンが得られなければ、株価の調整につながるリスクがあります。

注意点・展望

Metaの巨額AI投資にはいくつかの注意点があります。まず、AI用半導体の供給制約です。NVIDIAのGPUを中心にAI半導体の需要が供給を大幅に上回る状況が続いており、計画通りの投資実行には半導体の確保が不可欠です。

また、データセンターの電力問題も深刻化しています。AI向けデータセンターは従来型と比べて消費電力が格段に大きく、電力の安定確保やカーボンニュートラルとの両立が課題となっています。

今後の焦点は、2026年後半にリリースが予定されるMetaの次世代AIモデルの性能と、それを活用した新サービスの展開です。AIモデルの性能でGoogleやOpenAIに追いつけるかどうかが、巨額投資の成否を左右します。

まとめ

Metaは本業のSNS広告で過去最高益を更新しながら、2026年に最大20兆円規模のAI投資を行うという「稼いで投資する」戦略を鮮明にしています。短期的には好業績が投資家の安心材料となっていますが、中長期的にはAI事業の収益化が問われます。

AI投資競争はビッグテック全体で加速しており、各社の投資がどのような形で事業成果につながるか、2026年は重要な分岐点になります。

参考資料:

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