新築マンション供給「氷河期」到来 50年で最低水準に
新築マンション「氷河期」到来へ
2026年の供給戸数、過去50年で最低水準に
首都圏を中心とした 新築マンションの供給戸数が大幅に減少し、2026年は過去50年で最低になる見通し です。不動産経済研究所が発表した最新予測によれば、この状況は「氷河期」とも形容される深刻な局面に入っています。
🔻 供給戸数の激減
- 2026年の供給戸数予測は約2万3,000戸程度 と見込まれており、過去50年で最低水準になる可能性が高いとされています。
- 2025年の予測でも供給戸数は 約2万6,000戸と低迷 しており、当初予測を下回る見通しです。
この供給不足は、マンション市場全体の縮小と需要構造の変化を反映しています。
📉 背景にある大きな要因
■ ① 用地取得の困難さ
都市部で 開発可能な土地が不足 していることが、マンション供給減少の大きな要因です。土地価格の高騰も影響しています。
■ ② 建設コスト高
資材価格や人件費の上昇が続き、建設コストが大幅に増加しているため、採算が取りづらい開発案件が増えています。
■ ③ 購買層の絞られ
高価格帯が中心になりつつあるため、実需の買い手が限定的になり、若年層・初めての住宅購入者にとって手が届きにくい市場構造になっています。
🏙️ 影響と市場の変化
- 価格の高止まりにより、中古住宅へのシフトが進行しており、新築を敬遠する動きが強まっています。
- 東京などの大都市部では、供給戸数が約30年ぶりの低水準に落ち込んでいる地域もあり、都市部の住宅市場全体に影響が及びつつあります。
📊 市場の見通しと政策対応
こうした供給減少を受けて、業界では 再開発案件の活性化や政府の支援策の模索 が進んでいます。中古住宅市場への支援や子育て世代向けの住宅支援政策など、住宅取得を後押しする施策が今後焦点となる可能性があります。
🔍まとめ:新築マンション市場が氷河期へ
- 2026年の供給戸数は50年で最低水準に — 不動産経済研究所予測。
- 土地不足・建設コスト高・購買層の縮小 が主な要因。
- 中古住宅シフトや政策対応の強化が今後のカギ。
新築マンション市場は供給面・価格面で大きな転換点を迎えており、今後の住宅政策や不動産市場の動向が注目されます。
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