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by nicoxz

金価格が初の2万8000円台突入、国際相場も最高値更新

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はじめに

2026年1月28日、金(ゴールド)の国内価格がついに1グラムあたり2万8000円台に到達しました。国際市場でも1トロイオンスあたり5300ドルを突破し、史上最高値を更新しています。

金価格は2025年から上昇基調が続いていましたが、2026年に入ってからは上昇ペースがさらに加速しています。年初来の上昇率は18%を超えており、投資家や一般消費者の間でも大きな関心を集めています。

この記事では、金価格がなぜこれほど急騰しているのか、その背景にある複数の要因を整理し、今後の見通しについて解説します。

国内外の金価格の推移と最新状況

国内価格の記録的な上昇

国内の金価格は、2026年1月に入ってから連日のように最高値を更新してきました。1月14日に1グラム2万6051円を記録した後、1月21日には2万7287円、1月23日には2万7929円と急ピッチで上昇しました。

そして1月28日、田中貴金属工業が公表した店頭小売価格(税込み)は1グラム2万8403円となり、初めて2万8000円台に突入しました。通常は午前9時半と午後2時に価格を公表しますが、日中の相場急変に対応して正午にも臨時で価格を更新するという異例の対応がとられています。

わずか2週間で約2400円もの上昇は、金市場の歴史においても極めて急激な値動きです。

国際相場は5300ドル突破

国際市場でも金価格の上昇は顕著です。ニューヨーク市場の金先物価格は1月28日に1トロイオンスあたり5300ドルを突破しました。1月26日に5100ドル台を記録したばかりで、わずか数日で200ドル近く上昇したことになります。

CNBCの報道によれば、スポット金は一時5311ドルを超え、日中の上昇率は約1.9%に達しました。金価格が3000ドルを突破したのは2025年3月、4000ドルを超えたのは同年10月であり、そこからわずか数カ月で5000ドル台を駆け抜ける展開となっています。

金価格高騰の背景にある複合的な要因

ドル安の進行

金価格上昇の最大の要因の一つが、米ドルの全面安です。外国為替市場でドルが主要通貨に対して下落することで、ドル建てで取引される金の相対的な価値が高まります。

トランプ政権が掲げる製造業復活の方針は、実質的にドル安を志向するものです。カナダからの輸入品に100%の関税を課す方針を示すなど、保護主義的な通貨政策がドル安圧力を強めています。

また、次期FRB議長候補として有力視されるケビン・ハセット氏は「ハト派的」な金融政策を志向すると見られており、専門家からは「2026年にドル価値が急落する条件が整いつつある」との指摘も出ています。

中央銀行による大量購入の継続

金価格を構造的に押し上げているのが、各国中央銀行による金の大量購入です。ゴールドマン・サックスの推計によると、中央銀行の金購入量は月平均約60トンに達しており、2022年以前の平均17トンを大きく上回っています。

2024年の世界の中央銀行による金購入量は約1086トンと過去最高水準を記録しました。2025年も900〜1000トン規模の購入が続いたと見られています。

特に目立つのが新興国の動きです。中国人民銀行は米ドルへの信認低下を背景に金の保有比率を3年で2倍に引き上げました。インドの金準備も635トンから876トンへと大幅に増加しています。ポーランド、トルコ、カザフスタンなども積極的な買い手となっています。

地政学的リスクの高まり

2025年から2026年にかけて、世界各地で地政学的な緊張が高まっています。トランプ政権の関税政策は貿易摩擦を激化させ、経済の先行き不透明感を強めています。グリーンランド取得をめぐる欧州諸国との対立も新たな不安材料です。

こうした不確実性の高まりは、安全資産としての金への資金流入を促進しています。投資家が株式や通貨から金へ資産を移す動きが加速し、価格上昇を後押ししています。

FRBの金融政策

FRBは1月の会合で政策金利を3.50〜3.75%に据え置きました。インフレが依然として高止まりしているとの認識を示しつつも、経済活動は堅調であるとしています。

市場では今後の追加利下げが意識されており、実質金利の低下観測が金への投資需要を支えています。金利を生まない金は、金利が低下する局面では相対的な魅力が高まります。

注意点・今後の展望

下落リスクも存在する

金価格の上昇が続いていますが、下落リスクも無視できません。トランプ政権の経済政策が成功し、米国経済の成長が再加速すれば、金利とドルの上昇が金の魅力を低下させる可能性があります。

また、金価格の高騰は世界最大の金消費国であるインドや中国での宝飾品需要を抑制する要因にもなります。実需の減退は上値を抑える重石となりえます。

専門家の価格予想

ゴールドマン・サックスは2026年末の金価格予想を1トロイオンス5400ドルに引き上げました。ドイツ銀行やソシエテ・ジェネラルは年末6000ドルまでの上昇を予想しています。

一方で、強気予想が多い状況は過熱感を示唆しているとの見方もあります。投資判断にあたっては、短期的な価格変動リスクにも十分注意が必要です。

個人投資家への影響

国内金価格の上昇は、金の現物投資や金ETFを保有する投資家にとっては追い風です。一方で、金を新規に購入する場合は高値掴みのリスクがあります。金地金の売買にはスプレッド(売値と買値の差)があるため、短期的な値動きだけで利益を得ることは容易ではありません。

まとめ

金の国内価格が初の2万8000円台に到達し、国際相場も5300ドルを突破しました。ドル安の進行、中央銀行による継続的な大量購入、地政学的リスクの高まり、FRBの金融政策など、複数の要因が重なって金価格を押し上げています。

多くの専門家は2026年も金価格の上昇基調が続くと予想していますが、下落リスクも存在します。金への投資を検討する際は、短期的な価格変動に一喜一憂せず、中長期的な視点でポートフォリオ全体のバランスを考慮することが重要です。

参考資料:

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