ポケパーク カントーが報道公開、600匹と出会える森
はじめに
人気ゲーム「ポケットモンスター」のブランド運営を担う株式会社ポケモンは2026年1月26日、よみうりランド遊園地(東京都稲城市)の敷地内にオープンする「ポケパーク カントー」を報道陣に公開しました。
ポケモン初となる屋外常設施設として注目を集める同パークは、2026年2月5日にグランドオープンを迎えます。約2.6ヘクタールの広大な敷地に600匹を超えるポケモンが生息する森と、アトラクションやショップが並ぶ街が広がります。
子どもから大人まで幅広い世代がポケモンの世界観を体験できる場所として、国内外から大きな期待が寄せられています。本記事では、報道公開で明らかになった施設の全貌をお伝えします。
ポケパーク カントーの概要
世界初の屋外常設ポケモン施設
ポケパーク カントーは、ポケモンにとって初めての屋外常設施設です。これまでも期間限定のイベントやコラボレーション施設はありましたが、恒久的なテーマパークとしての展開は世界初の試みとなります。
場所は、東京都稲城市と神奈川県川崎市にまたがる「よみうりランド」の敷地内です。関東の多摩丘陵に位置し、既存施設の大規模改修に加えて未利用エリアを新たに整備しました。約2.6ヘクタール(約26,000平方メートル)という広大な敷地を確保しています。
運営は、株式会社よみうりランド、株式会社読売新聞東京本社、株式会社ポケモンの3社が2023年12月に設立した「合同会社ポケパーク・カントー」が担います。
「カントー」の名前の由来
パーク名に含まれる「カントー」は、1996年に発売された初代ポケットモンスター「赤・緑」の舞台である「カントー地方」に由来します。今年でゲームソフト発売から30周年を迎えるポケモンの原点を大切にしつつ、日本の関東地方のイメージも重ねた命名となっています。
2つのエリア構成
ポケモンフォレスト:森を探検する体験
パークの目玉となるのが、緑豊かな多摩丘陵の地形を生かした森のエリア「ポケモンフォレスト」です。全長約500メートルの散策道が設けられ、段差のある道や草むら、トンネル、岩場など起伏に富んだ地形の中をめぐります。
このエリアには600匹を超えるポケモンが「生息」しています。カントー地方だけでなく、他の地方のポケモンも登場します。走り回るポケモン、バトルしているポケモン、きのみを分け合うポケモンなど、さまざまな場面を垣間見ることができます。
特筆すべきは、背中に乗ることができるポケモンも用意されている点です。ポケモンの世界に入り込んだような没入感のある体験が楽しめます。謎に包まれた生態を観察しながら、自分だけの発見ができる設計となっています。
カヤツリタウン:街で遊ぶ・買う・食べる
もう一つのエリアが、グッズ購入やアトラクションを楽しめる「カヤツリタウン」(英語名:Sedge Town)です。ゲームでおなじみの「ポケモンセンター」が入り口に設置され、来場者を迎えます。
このエリアでは、オリジナルグッズの購入やオリジナルドリンク、フードを楽しむことができます。「トレーナーズマーケット」と呼ばれるショップには、パーク限定のアイテムも豊富に取り揃えられています。
アトラクションとエンターテイメント
ピカピカパラダイス
30匹以上のピカチュウがパワーを送って動かすユニークなライド型アトラクションです。ピカチュウたちの力で動く乗り物に乗って、楽しい冒険が体験できます。家族みんなで楽しめる設計となっています。
ブイブイヴォヤージュ
イーブイとその進化形たちをテーマにしたメリーゴーラウンドです。イーブイたちと一緒に旅に出かけるような気分を味わえます。小さな子どもでも安心して楽しめるアトラクションです。
ピカピカスパークス(ステージショー)
「カヤツリジム」で開催されるステージショーです。ピカチュウや他のポケモンたちと一緒に遊んだり、インタラクティブな体験ができます。1日に複数回公演が行われ、参加型のエンターテイメントとして人気を集めそうです。
ピカブイバブルパレード
ピカチュウやイーブイなどのポケモンたちがカヤツリタウンを練り歩くパレードです。シャボン玉が舞う中でポケモンたちが登場し、華やかなお祭り気分を演出します。
チケット情報
3種類のチケット体系
ポケパーク カントーでは、3種類のチケットが用意されています。いずれもよみうりランドへの入園料が含まれているため、別途チケットを購入する必要はありません。
エリートトレーナーズパス(14,000円〜) アトラクションの優先搭乗やキャラクターとの写真撮影など、特別な特典が付いたプレミアムチケットです。より充実した体験を求める方向けのプランとなっています。
トレーナーズパス(7,900円〜) 一般的な入場券で、パーク内のすべてのエリアを楽しむことができます。ポケモンフォレストの散策やアトラクション、ショーなど、基本的な体験が含まれています。
タウンパス(4,700円〜) カヤツリタウンのみに入場できるチケットです。2026年夏以降に販売開始予定で、気軽にショッピングやグルメを楽しみたい方向けのプランです。
予約状況
2025年11月21日からチケット販売が開始されており、すでに2026年3月下旬まで完売となっています。2026年1月22日からは先着順での予約も可能となっていますが、人気の高さがうかがえます。
アクセス方法
電車でのアクセス
最寄り駅は2つあります。京王相模原線の「京王よみうりランド駅」からは、ゴンドラ型のケーブルカー「スカイシャトル」に乗って5〜10分でパーク入口に到着できます。空中からの眺めも楽しめるルートです。
小田急小田原線の「読売ランド前駅」からもアクセス可能です。バスでの移動となりますが、電車の路線によってはこちらの方が便利な場合もあります。
今後の展望と注意点
インバウンド需要への期待
ポケモンは世界的な人気を誇るIPであり、海外からの訪日観光客にとっても魅力的な観光スポットとなることが期待されています。公式サイトには英語版も用意されており、グローバルな集客を見込んでいることがわかります。
混雑への備え
オープン当初は特に混雑が予想されます。チケットは日時指定制を採用しているため、事前購入が必須です。当日券の販売は限定的となる可能性があるため、訪問予定の方は早めの計画が推奨されます。
天候への配慮
屋外施設のため、天候の影響を受ける可能性があります。雨天時や悪天候時の運営状況については、公式サイトで確認することをお勧めします。服装も歩きやすい靴や季節に合った準備が必要です。
まとめ
ポケパーク カントーは、ポケモンファンにとって待望の常設テーマパークです。600匹以上のポケモンが暮らす森を探検し、アトラクションやショーを楽しみ、グッズやフードを満喫できる複合施設として、2026年2月5日のグランドオープンを迎えます。
ゲーム発売30周年という記念の年に誕生するこの施設は、子どもたちに夢を与えるだけでなく、大人のファンにとっても懐かしさと新鮮さを同時に味わえる場所となりそうです。
すでに3月下旬まで完売という人気ぶりですが、今後も追加のチケット販売が予想されます。ポケモンの世界を体験したい方は、公式サイトをこまめにチェックすることをお勧めします。
参考資料:
関連記事
ディズニー新CEOにダマロ氏、アイガー時代に幕
ウォルト・ディズニーがテーマパーク部門トップのジョシュ・ダマロ氏を新CEOに指名。約18年にわたり経営を率いたボブ・アイガー氏の功績と、今後の展望を解説します。
ソニーG株安の真因、エンタメ転換の停滞が招く市場の失望
ソニーグループの株価低迷が続いています。テレビ事業分離や半導体コスト増だけでなく、エンタメ複合企業への転換の遅れが市場の懸念材料となっている背景を解説します。
オリエンタルランド最高益も入園者数に課題が残る
オリエンタルランドの2026年3月期第3四半期は営業利益が過去最高を更新。一方で入園者数は横ばいにとどまり、単価戦略の持続性に市場の関心が集まっています。
ポケモン、靖国神社イベント掲載で謝罪の経緯
ポケモンカードゲームの公式サイトに靖国神社でのイベント情報が掲載され、中国メディアが猛批判。株式会社ポケモンが謝罪に至った経緯と背景、日中関係への影響を解説します。
ポケモン靖国神社イベント騒動、中国反発と企業の歴史認識の課題
ポケモンカードイベントが靖国神社で告知され中国が猛反発。環球時報が「歴史の冒涜」と批判し謝罪要求。日本企業が中国市場で直面する歴史認識問題の深刻さが浮き彫りに。
最新ニュース
ビットコイン7万ドル台急落、テック株売りが暗号資産に波及
ビットコインが約1年3カ月ぶりの安値となる7万2000ドル台に急落しました。米ハイテク株の売りが暗号資産市場に波及した背景と、MicroStrategyの含み損問題について解説します。
日銀の量的引き締め出遅れと円安の関係を解説
日銀のマネタリーベース縮小が米欧に比べ緩やかな理由と、それが円安に与える影響について解説します。FRB新議長候補ウォーシュ氏の金融政策姿勢にも注目が集まっています。
書店600店の在庫を一元化|返品率30ポイント削減の新システム
紀伊国屋書店、TSUTAYA、日販が出資するブックセラーズ&カンパニーが、56社603店の在庫を横断管理するデータベースを始動。返品率6割減を実現した事例と、出版業界の構造改革を解説します。
中国海警局の尖閣周辺活動が過去最多に、日中の緊張続く
2025年、中国海警局の船舶が尖閣諸島周辺の接続水域に357日出没し過去最多を更新。日本の対応策と偶発的衝突防止の課題を解説します。
中国の土地売却収入がピーク比半減、地方財政に深刻な打撃
中国の地方政府の土地売却収入が2025年も前年比14.7%減少し4年連続の減少を記録。ピークの2021年から52%減となり、不動産不況が地方財政を圧迫し続けています。