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by nicoxz

三井住友FG、純利益1.4兆円で過去最高を更新

by nicoxz
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はじめに

三井住友フィナンシャルグループ(FG)は2026年1月30日、2025年4〜12月期の連結純利益が前年同期比23%増の1兆3948億円になったと発表しました。4〜12月期としては4年連続の過去最高更新です。

日銀の利上げに伴う金利上昇を背景に、銀行の本業である預貸金収益が大きく伸びました。手数料収益も堅調で、26年3月期通期の純利益予想1兆5000億円に対する進捗率は93%に達しています。

この記事では、三井住友FGの好決算の要因と、メガバンク業界全体の動向、今後の見通しについて解説します。

過去最高益の背景

金利上昇が本業を押し上げ

好決算の最大の要因は、国内金利の上昇です。日銀は2024年3月にマイナス金利政策を解除し、その後段階的に政策金利を引き上げてきました。2025年12月には政策金利が0.75%に達しています。

「金利のある世界」の復活により、銀行の伝統的なビジネスモデルである「預金で資金を集め、より高い金利で貸し出す」という収益構造が本格的に機能し始めました。三井住友FGの資金利益は前年同期比16%増の1兆9462億円となり、国内貸出金残高の増加と金利上昇の双方が寄与しています。

手数料ビジネスの拡大

資金利益だけでなく、手数料収益も好調でした。連結業務純益は前年同期比21%増の6537億円を記録しています。活況な企業のM&A(合併・買収)ニーズに対応した助言業務のほか、資産運用や決済ビジネスなど幅広い分野で収益が伸びました。

銀行グループが預貸金収益だけでなく、非金利収入の多角化を進めてきた成果が数字に表れています。

メガバンク3行がそろって好調

5大銀行の純利益が3兆円突破

三井住友FGの好決算はメガバンク全体の傾向を反映しています。2025年4〜9月期の中間決算では、三菱UFJ・三井住友・みずほの3メガバンクの純利益合計が前年同期比14.4%増の2兆9164億円となり、3社とも中間期として過去最高益を更新しました。

2025年3月期の通期決算でも、3メガバンクの純利益合計は前期比25.3%増の3兆9263億円と2年連続で過去最高を記録しています。三菱UFJFGが1兆8629億円、三井住友FGが1兆1780億円、みずほFGが8854億円でした。

通期予想は据え置き

三井住友FGは26年3月期通期の純利益予想を前期比27%増の1兆5000億円で据え置きました。進捗率93%と高水準にもかかわらず上方修正しなかった理由は、第4四半期に将来のリスクに対する引き当てを検討しているためとされています。

3メガバンクの通期純利益予想は合計で4兆2400億円に達する見通しで、三菱UFJFGが2兆1000億円、みずほFGが1兆1300億円を掲げています。

純利益2兆円時代への道筋

中期経営計画での成長目標

三井住友FGの中島達社長は、新たな中期経営計画の期間中に連結純利益2兆円の大台に乗せる「可能性が出てきた」との認識を示しています。現在の1兆5000億円水準から、4年程度で倍増させる野心的な目標です。

金利上昇の効果は今後2〜3年にわたって継続すると見られています。大企業向け貸出金利の見直し(リプライシング)や住宅ローン金利の上昇が段階的に進むためです。ゴールドマン・サックス証券のアナリストも「金利上昇により資金利益が2〜3年は拡大する局面にある」と分析しています。

預金金利の引き上げも進む

金利上昇の恩恵は預金者にも波及しています。メガバンク3行は2026年2月から普通預金金利を0.300%に引き上げることを発表しました。長く続いた超低金利時代からの転換が進んでいます。

ただし、預金金利の引き上げは銀行にとってはコスト増要因でもあります。貸出金利の上昇と預金金利の上昇のバランス(利ざや)が今後の収益性を左右する重要な指標となります。

注意点・展望

関税・為替リスクへの警戒

好調な業績の一方で、リスク要因も存在します。三井住友FGの中島社長は、トランプ政権の関税措置を受けて業績見通しを急きょ見直す対応があったことを明らかにしています。

海外事業の比重が高まるなか、為替変動や地政学リスクが業績に与える影響は無視できません。通期予想を据え置いた背景にも、こうした不確実性への備えがあると考えられます。

金利上昇の持続性

日銀の金融政策の方向性も注目点です。追加利上げの有無やペースによって、銀行の収益環境は大きく変わります。市場では2026年中のさらなる利上げが想定されていますが、景気動向次第では利上げが停止する可能性もあり、メガバンクの成長シナリオに影響を及ぼし得ます。

まとめ

三井住友FGの2025年4〜12月期決算は、金利上昇という追い風を最大限に活かした結果です。純利益1兆3948億円は4年連続の過去最高で、メガバンク全体の好調を象徴しています。

投資家にとっては、通期目標1兆5000億円の達成はほぼ確実な情勢であり、むしろ中期的な純利益2兆円という目標の実現可能性に注目が移っています。金利環境の変化や海外リスクの動向を踏まえつつ、メガバンク各社の成長戦略を注視していくことが重要です。

参考資料:

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