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by nicoxz

2026年中学受験「サンデーショック」の全貌と併願戦略

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はじめに

2026年の中学受験シーズンが本格化しています。今年、受験生の間で最も注目されているキーワードが「サンデーショック」です。2月1日が日曜日に重なることで、一部のミッションスクールが入試日を変更し、例年では実現しない併願パターンが可能になります。

前回のサンデーショックは2015年で、実に11年ぶりの出来事です。特に女子受験生にとっては、桜蔭と女子学院という最難関2校を連続受験できる稀有な機会となります。この記事では、2026年サンデーショックの仕組みと影響、そして具体的な併願戦略について詳しく解説します。

サンデーショックとは何か

基本的な仕組み

サンデーショックとは、東京都・神奈川県の私立中学入試において、入試解禁日である2月1日が日曜日に重なった年に発生する現象です。キリスト教系のミッションスクールの多くは、日曜日を礼拝の日として重視するため、入試日を別日に変更します。

この変更により、通常は同日に入試が行われるため併願できない学校同士の受験が可能になります。特に女子最難関校である「女子御三家」(桜蔭・女子学院・雙葉)への影響が大きいことから、受験業界で大きな話題となります。

2000年以降のサンデーショック

2000年以降、サンデーショックが発生したのは2004年、2009年、2015年、そして2026年の4回です。次回は2032年となる見込みで、約6年〜11年の間隔で発生します。

2026年の入試日変更

入試日を変更する主な学校

2026年度入試では、以下の学校が入試日を2月1日から2月2日に変更することを発表しています。

東京都

  • 女子学院(千代田区)
  • 東洋英和女学院(港区)
  • 立教女学院(杉並区)

神奈川県

  • 横浜共立学園(横浜市)

入試日を変更しない学校

注目すべきは、フェリス女学院が今回のサンデーショックで入試日を変更しないと発表したことです。同校は公式ホームページで「これまで2月1日が日曜日となった年には、別日に入学試験を行って参りましたが、2026年度の入学試験は2月1日(日)に行います」と明言しています。

これにより、神奈川の受験生にとっては例年とは異なる併願パターンの検討が必要になります。

可能になる併願パターン

女子御三家の併願

2026年の最大の特徴は、女子御三家のうち2校を併願できることです。

パターン1:桜蔭 → 女子学院

  • 2月1日(日):桜蔭
  • 2月2日(月):女子学院

パターン2:雙葉 → 女子学院

  • 2月1日(日):雙葉
  • 2月2日(月):女子学院

これらは通常では絶対に実現しない組み合わせです。最難関校を連続受験できるため、成績上位層にとっては非常に魅力的な選択肢となります。

その他の注目併願パターン

フェリス女学院が入試日を変更しないことで、新たな併願パターンも生まれています。

パターン3:フェリス女学院 → 女子学院

  • 2月1日(日):フェリス女学院
  • 2月2日(月):女子学院

神奈川と東京の最難関女子校を両方受験できるのは、サンデーショックならではの機会です。

過去のサンデーショックから学ぶ

2009年入試の変動

2009年度入試では、サンデーショックの影響で大きな変動が起きました。

桜蔭の受験者数は543名(2008年度)から774名(2009年度)に急増し、実質倍率は2.1倍から3.0倍に上昇しました。雙葉も受験者数が438名から595名に増加し、実質倍率は3.7倍から4.2倍になりました。

特に注目すべきは豊島岡女子学園の動向です。2月2日に行われる第1回入試の実質倍率が前年の2.4倍から3.6倍に跳ね上がり、桜蔭受験者の約3割が不合格になるという厳しい結果となりました。

2015年入試の傾向

2015年度入試でも同様の傾向が見られました。桜蔭の受験者数は501人から629人へ、女子学院は714人から873人へ増加しました。

一方で興味深いのは、豊島岡女子学園第1回入試(2月2日)の受験者数が1,065人から730人に減少したことです。これは女子学院が2月2日に入試を移したことで、受験生が分散した結果と考えられています。

2026年入試の注意点

安全志向の継続

2025年入試ではSAPIXの分析によると「安全志向」が顕著でした。男女御三家の志願者数が軒並み減少しましたが、これは「易化ではなく、チャレンジ受験層が減ったことが理由」と分析されています。

2026年もこの傾向は続くと予想されますが、サンデーショックによる併願可能性の拡大で、最難関校への挑戦者が増える可能性もあります。

併願校数の増加

2025年入試では受験者1人あたりの併願校数が5.3校から6.0校へと大幅に増加しました。受験機会を最大限活用しようとする傾向は2026年も続くでしょう。

1月校への影響

サンデーショックは1月入試にも影響を与えます。2月校の合否が読みにくくなることで、1月校で確実な合格を得ておきたいという心理が働きます。埼玉の浦和明の星や淑徳与野などの人気校は受験者増が予想されます。

併願戦略のポイント

「第一志望ありき」の姿勢

サンデーショックで選択肢が広がるとはいえ、基本は「第一志望校に合格すること」です。普段なら受けられない組み合わせに目を奪われて、対策が分散してしまうのは本末転倒です。

入りやすくなる学校も

サンデーショックの年は、例年より入りやすくなる学校も出てきます。たとえば2月2日に入試を行う白百合学園は、女子学院と日程が重なることで、例年より競争が緩和される可能性があります。

共学校の台頭

近年は渋谷教育学園渋谷や広尾学園といった、グローバル教育に力を入れる共学校が御三家志望層からも人気を集めています。サンデーショックに関係なく、幅広い選択肢を検討することが重要です。

まとめ

2026年のサンデーショックは、特に女子受験生にとって大きな転機となります。桜蔭と女子学院の併願が可能になるという11年に一度の機会ですが、だからこそ冷静な判断が求められます。

過去のデータが示すように、サンデーショックの年は受験者数の増減が激しく、予想外の結果が生まれやすい傾向があります。模試の結果を踏まえつつ、第一志望校への対策を怠らず、バランスの取れた併願計画を立てることが合格への近道です。

参考資料:

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